過去が暴れる②|新清洲駅の歯科・歯医者なら、岡崎歯科

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過去が暴れる②

復讐についても考えた。かなり考えた。どうすればあいつに決定的なダメージを与えられるか。七歳なりに脳内作戦会議を繰り返した。しかし私は、そちらへは行かなかった。なぜなのか。長い間、よくわからなかった。

最近になって、少しだけわかる。

友達がいたからだ。

蟯虫がいても、失禁しても、足が遅くても、そのまま一緒にいる連中がいた。放課後、地面に丸を描いてビー玉をした。しゃがみ込んで、指でガラス玉を弾いた。夕方の光を吸ったビー玉は、ときどき恐ろしく美しかった。世界はろくでもない。しかしビー玉は綺麗だった。その程度のことが、七歳の人間をこちら側につなぎ止めていたのだと思う。そして友達もまたそれぞれに傷ついていた。

ある日、その一人の母親が家にやって来て、私の母に泣きながら言った。「いつまでも、この子のお友達でいてね……お願いね……」私は台所の奥で聞いていた。意味はよくわからなかった。なぜ大人がそんなことで泣くのかもわからなかった。ただ、自分がその子と一緒にいることが、どうやら何かの役に立つらしい。それだけを知った。これは、その友達にとってはもちろんだが、私にとってもかなり大きな出来事だった。

何もしてあげられなくてもいい。立派な言葉など言えなくてもいい。問題を解決できなくてもいい。ただ一緒にいることが、誰かを支えることがある。ぼんやりとしながらも、そのことを言葉ではなく吸い込んだ。

やがて、その友達の母親は街からいなくなった。事情は知らない。子どもには知らされない世界があり、大人には大人の事情があったのだろう。

私は相変わらず友達と遊んだ。それしかできなかった。たぶん、人間というものは最初からそんなに完全ではない。誰かを救うことなど滅多にできない。正しい答えを持っているわけでもない。

ただ、そこにいることならできる。頷くことならできる。名前を呼ぶことならできる。一人にしないことなら、できるかもしれない。