自律と善行のあいだで〜独りよがりな文章を反省して〜自分で決めることと、私たちの役目のあいだで〜|新清洲駅の歯科・歯医者なら、岡崎歯科

電話をかける
WEB予約
お知らせ

お知らせ INFORMATION

ブログ

自律と善行のあいだで〜独りよがりな文章を反省して〜自分で決めることと、私たちの役目のあいだで〜

歯科治療では、「患者さんがどうしたいか」を大切にしています。
これはとても大事なことです。治療は、私たちのものではなく、患者さんご自身の人生の一部だからです。一方で、私たちは専門家として、「こちらの方が将来の負担が少ないかもしれません」「このままだと別の問題が起こる可能性があります」とお伝えする責任もあります。ときにこの二つが、すこし緊張関係になることがあります。

たとえば、「いま痛い歯を治してほしい」というお気持ちと、「実は噛み合わせや力のかかり方に原因があるかもしれません」という私たちの見立て。

歯や顎のトラブルは、今日突然始まったように見えて、実は何年もかけて少しずつ積み重なっていることがあります。噛み合わせ、姿勢、食いしばりの癖、日々の緊張――目に見えない力が、長い時間をかけて影響していることも少なくありません。

でも、それを一度の説明ですべて理解するのは、とても難しいことです。私たち自身も、限られた時間の中で、どこまでお伝えできるか悩みながら診療しています。

「分かりやすさ」を優先すると、大切な部分が抜け落ちてしまうかもしれない。
「将来のため」を強調しすぎると、押しつけになってしまうかもしれない。

そのあいだで、私たちはいつも考え続けています。大切にしているのは、
すべてを完璧に説明することよりも、分からないことがあれば一緒に立ち止まること。

そして、「私はこう考えています」と正直にお伝えすることです。

私たちは、患者さんの決断を尊重します。同時に、専門家として感じている心配や見通しも、できる限り共有したいと思っています。治療は、歯を直すだけの作業ではありません。理解しにくいことも含めて、対話を重ねながら進めていく時間です。

もし説明が難しく感じられたら、どうか遠慮なく聞いてください。「よく分からない」と言っていただけることは、私たちにとってとても大切なサインです。私たちは、自分で選ぶことを支えながら、より良い未来につながる道を一緒に探していきたいと考えています。それが、この医院の治療のあり方です。                   

岡崎伸一