再掲・49歳歯科医の地図3|新清洲駅の歯科・歯医者なら、岡崎歯科

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再掲・49歳歯科医の地図3

こんな文章を書いている俺は何様のつもりだ、と自問せずにはいられません。歯科の世界はこんなものと達観しているわけではありませんし、歯科医療に嫌気がさしているわけではありません。 「歯科治療は多くの方がイメージするよりもはるかに難しい。」ことを、本当のことを皆さんにわかってほしい、と願うばかりなのです。
歯周治療、歯内治療、これらは毎日のように日本国内で繰り広げられています。そうした治療をしたことが診療報酬請求として報告されてきます。法令規則の中で然るべき手順で請求されることに何の問題もありません。
しかし!みなさん!しかしですよ!どの程度の精度で治療が行われたか、皆さん厳しく私たち歯科医師を問いただしてよ!俺たちの胸ぐらを掴んでもっと激しく問いただしてくれよ!!!!歯内治療はその歯科医が手がけた治療痕かがレントゲン上にいつまでも残ります。私たち歯科医師はその治療に対し、担当歯科医師の良心がどれだけ費やされたかうかがい知ることができます。日本の現状が国民に情報として伝わっているとは到底思えません。そこに私たちの「歯科治療は多くの方がイメージするよりもはるかに難しい。」の声は上がっているのでしょうか?
いいですか!我が国の歯科医療はその歯科医療者としての矜持と、国民に誠実に向き合い貢献すると言う確固たる意志を持って総力としての底上げを図ることが急務です。
歯科医同士で「全く他の歯科医はいい加減だからな。」と言う台詞を聞きますが、そんなこと言っている場合じゃないのです!俺はいい腕持っている、とかそんなレベルの自慢を繰り返していても大局的な社会貢献に結びつかないのです!歯科医療関係者の社会への貢献度と本来受けるべき評価を、解剖学的な技術的な困難さのドキュメントをもって本当のことを伝えなくてはならないのです。その息も止まるような事実の記録をありのままに訴えることこそが真実の気付きに結びつくのです。
かつて「歯科衛生士のジレンマ」と言う図式を考えました。タッグを組む歯科医師の治療精度が納得できるものでなかったとして、進言したがどうにも受け入れられなかった場合歯科衛生士はいかに身を処すかというものです。職を保つためにその現状を受け入れれば患者への不義理を重ねることになり、患者に本当のことを伝えることはその職場を辞することになります。
この国はどこか諦めた感じの歯科衛生士を一人も出してはなりません! この貴重な職種の貢献を絶やさないために!その恐れを払拭するのは、本当は難しいことが多くて凄く気合いが要る仕事!という本当のことを積み上げるしかないと思えてくるのです。

院長 岡崎伸一