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無心で集中、それは最高の贅沢

小学校で野球をしていた時、とりわけ捕球はむちゃくちゃ下手くそでした。
球が怖い、初動が遅い、及び腰、つまるところ、勇気が無かったのです。
それでも指導者の一人、大学生ケンケンはノックをし続けました。
へいへいへい、と出来る連中と同じように檄を飛ばしながら練習させてくれました。
そこまでしてくれて及び腰ではいけないと思い、見よう見まねで横っ飛びなど繰り返したのですがただの一度もとれませんでした。そんな日々が約半年。
その日、は突然やって来ました。
ある日、飛び込んだ先のグローブに猛烈なスピードの打球がおさまったのです。
あああああああああああああああああ。
ノッカーのケンケンはニヤリ。
その表情を見て、あああああああああああああああ。
泥だらけで家に帰ると母が「いつまで野球やっとるの。早く私立中学校受験に向けて○△×××!」「うん・・」と一応うなずきながら、もの凄い手応えとともに人生で最高の贅沢を知ってしまった興奮をうまく取り扱えませんでした。なんとなく、人生の道標と出会った忘れられない一日なのでした。イラスト・文 岡崎伸一
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