1991年の完璧な会話|新清洲駅の歯科・歯医者なら、岡崎歯科

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1991年の完璧な会話

学生時代、ある一瞬完璧と思える忘れられないやりとりがあった。名曲アルバム⑤「巡恋歌」に登場する同級生シゲとの何気ない会話だった。時はカルト的新興宗教が社会問題化する前夜、これは一体なんなのだ?と感じる様々な勧誘や原理探究の尊さを謳う集団が学内に存在していた。普段アホな会話ばっかりしているのに、みんな信仰だとか教えだとか結構いろんなこと考えているのかな?というなんだかスッキリしない、ちょい仲間に疑心暗鬼な、そんな雰囲気もあった。そんな背景の中、その日は学内の喫茶店でシゲとスパゲッティを食べていた。不意にあまり見かけない同世代と思われる青年が近づいてきて「こんな討論会をしているのだけど良かったら来て。」とにっこり微笑んで皆で何かの経典を読もうという会のチラシを渡してきた。2、3やりとりをして彼は去っていった。食べかけのスパゲッティもそのままにシゲと私は顔を見合わせしばし静寂。そしてシゲが何かを決したかのように口を開いた。

シゲ「神はどこにいる?」

オカ「自分の中にいる。」

シゲ「完璧だ。」

二人で目を丸くした。自分たちの会話の完璧さに驚き、そして、どこか、救われた。

院長 岡崎伸一